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まるこそだて vol.8/12回

前回のあらすじ

年中の途中から幼稚園の補助の先生がついたことで、長男の様子も少しずつ変化していった。
先生に甘えたりする様子が見られたりするようになってきた頃、
少しずつ 幼稚園と言う場所に安心感が持てる姿が見られるようになってきた。

まるこそだて vol.7/12回

長男と次男の関係

その頃、次男は、2歳頃だった。
2歳の次男は、片言だがよく話し、人に興味を持ち、人が話し掛けてくれると嬉しそうに反応し、教育テレビで覚えた歌を歌ったり、踊ったりしていた。
子どもの成長は、こんなにも違うのかと、びっくりの連続だった。

時間を少し遡るが、まだ次男が1歳になる前に、何か物を指差して、私の顔をみた時があった。
長男が、1歳半検診で、指さしをしないと指摘をされたが、これが噂の、夢にまでみた『指さし』なのかと驚愕した。
そこには、幼児なりの意思があり、お母さんに同じものを見せたいと言う気持ちがあった。

思わずスマホで写真を撮っていた。

次男は歩くようになるまで、歩行器を好み、よく部屋で歩行器を滑らせていた。
長男はそんな次男の歩行器を押して、2人でキャッキャと言いながら遊んでいた。
次男は、長男が追いかけてくれるのをとても喜んだし、長男も嬉しそうに、次男にくっついたり、頰をすり寄せたりしていた。
人に興味が薄い長男だったが、次男にはいつも優しかったし、おもちゃを取られても、怒ったりしなかった。
それがちょっと不思議で、嬉しくもあった。

自閉症は、心が閉じているわけではない

長男が、幼稚園の年中になっても、兄弟は変わらず喧嘩することがあっても、仲がいいのが心の底から嬉しかった。
今も二人は、どちらかといえば仲がいいと思う。

そんな時に思い出すのが、次男がお腹に宿った時のこと。
長男の発達遅滞がわかったタイミングで、次男が「お母さん大丈夫やで」といってくれているように感じたことだ。

そして、自閉症は『自分を閉ざす』と言う漢字だけれど、決して長男は『自分を閉ざす』ように見えたとしても、全然閉じていないと思う。
家族や、信頼できる人には、うんと心は開いている。
心が開ける場所や人に、これからたくさん出会ってほしいという願いをいつも漠然ともってしまうのは、
心が開いている時の長男が、とてもいい顔で笑うからだ。

長男への周りの子どもの関心

これはまた長男の幼稚園の年中の時の話。
何かの用事があり幼稚園に言った時、同じ学年の女の子が私に尋ねてきた。

「長男くんは、なんでお話ししないの?」

私はその言葉が、とても嬉しかった。
周りの子ども達が、普段の長男と過ごす中で、色んなことを感じてくれたのかなと思った。

「長男くんはな、お話するのが少し苦手やねん。でもな、数字や英語はとても大好きで、頭の中ではいつもいろんなこと考えてはるんやで〜」

私はそう伝えた。
すると、その女の子は、「へ〜!そうなんや〜!」と、笑顔でその言葉を聞いてくれた。

特別じゃない。
おんなじ人なんて一人もいない。

それが幼稚園の中で、自然に子どもそれぞれが受け止めてくれたらいいなと思っていたけれど、
制服も着ていない、お話もしない長男へ、興味を少しでも向けてくれる子どももいてくれることが、とても自然なことのように思えた。

初めてもらったお手紙

また、年中の終わり頃、一人の女の子が長男にお手紙をくれた。
本当に長男がもらった手紙なのかびっくりしたけれど、そのお手紙には、

『長男くん、だいすき』
と、書いてあった。

私は長男が、周りの子どもたちと少し違うという理由で、お友だちができないんだ、となんとなく思っている節があったんだと思う。
そんな自分がとっても恥ずかしかったし、嬉しくて、その手紙をみて涙が出た。

大切なことを教えてくれる長男、周りにいる子どもたちに感謝でいっぱいになった。

つづく

Profile
まるこ
ライター

京都市内で5歳、3歳の男子の子育て中。
福祉の仕事に従事し、福祉のことを発信するためラジオやイベントを通してライフデザインクリエイターとして活動。
また、京都の街でママもこどもが幸せに楽しく子育てできる場を作るMaManKYOTO運営メンバーでもある。

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