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まるこそだて vol.7/12回

前回のあらすじ

個別の療育施設の先生から、集団生活に不安を感じていた私たちに「療育園」という場所を紹介していただいた。
初めての療育園。ドキドキしながら見学にいった。

まるこそだて vol.6/12回

集団行動から離れていく息子ののために

療育園は、通っていた個別の療育施設から紹介していただいた。

その頃の長男は幼稚園の年中。
幼稚園の集団生活の中で、担任の先生がクラスの子ども達に伝えていることがコミュニケーションの苦手さから理解ができにくくなっていた頃だ。
だから、集団で何かをしないといけない場面に不安を強く感じているようで、幼稚園の制服と体操服を次第に拒否するようになった。

その結果、長男だけ、普段着で幼稚園に通わせてもらっていた。
頑張って制服を着て幼稚園に行った日も、帰りはお着替え用の普段着を着用して帰宅してくることが続いた。
正直、制服が着れないことは、私自身あまり気にしていなかったけれど、そこにある長男の気持ちが見えなてこないことが、とてももどかしかった。

療育園を見学

教えていただいた療育園は、家からも少し遠かった。
でも専用のバスで通えるところだったので、すぐに療育園に連絡をとることにした。

約束したその日、主人と私、長男で見学をした。

その療育園は障がい者の入所施設も併設されたところだった。
見るからに歴史を感じる佇まいで、先生は笑顔で出迎えでくださり、丁寧に園のことを教えてくださり、朝の会の様子も見せてくださった。

色んな特性を持つ子ども達がいた。
身体に障がいを持つ子もいたし、一見、特性がわからない子もいた。
絵本を読んでくれる先生の声は大きくはっきりしていて、それに反応する子、反応しない子、朝のお歌も歌う、歌わない子と色々。
先生の数が幼稚園に比べると多かったし、大人の目があるという安心感を感じ、連絡帳でも保護者と綿密に情報共有されていることもうかがえた。

当時、長男について1番気になっていたことは、自分ができないことを人と比較して、劣等感を感じないかという不安。
今となっては、そこまで周りがみえていたのか謎ではあるけれど、4・5歳の子供達の中で、子どもは周りを見てどんどん色んなことを吸収して、成長する。
お友だちとの関わりの中で、これはいい、あかんを自然と学ぶ。
人との関わりが苦手な長男は、そこで学ぶことも、吸収することもできないんじゃないかと、そう思っていた。

療育園を一通り見学して、色んな子ども達の様子を見ていた長男の顔を見ると、私の手を握り、少し不安そうだった。
初めての場所だったし、それは当たり前なことだったろうと思う。

でも1つ分かったことは、療育園も幼稚園も、色んな子どもがいるということ。
特に、通っていた幼稚園は、
「色んな子どもがいて当たり前だから、自分のペースで成長していこう!」という方針だったので、特にそう感じたのかもしれない。

療育園か?幼稚園か?

幼稚園とも、長男の幼稚園での過ごし方など、何度も相談をさせて頂いていた。
いつも丁寧に、話を聞いてくださり、幼稚園でどうすれば長男にとって、より良い場所になるかを考えてくださっていた。
幼稚園から、
「もう集団についていけないなら、退園してください」
と言われるんじゃないかという不安があった。
しかし、それとは全く逆で、集団生活から離れていっている長男に
「補助の先生を1人つけませんか」
と、提案くださった。

とってもありがたい提案だった。

クラスの担任の先生が全体にする話は耳に入らなくとも、隣に先生がいてくだされば、ちょっと安心だなと思った。
そして、何より、幼稚園の集団の中で、不安や悩みなど色々ありながらも、長男が幼稚園に行きたくない!ということが、一度もなかったことを考えて、
「療育園ではない、今の幼稚園にそのまま通う」
という決断を、最終的に下すことにした。

幼稚園での補助の先生との関わり

とはいえ、それが正解なのか正直不安もあった。
もちろん、補助の先生がついたことで、急に長男が変わる様子はなかったけれど、
それでも近くで長男を見守ってくださる先生がいることが、親としても本当に安心した。

補助の先生は、こまめに長男の様子を伝えてくださり、
お会いしたときは「お母さんのような気持ちで関わっているので、安心してください」と、
心温まる言葉をいただき、長男のほんの些細な成長のことも、教えて下さった。

そうすると、ほんの少しずつだけど、長男に成長がみえるようになった。
人にあまり懐くことがなかった長男が、この頃から幼稚園の先生に甘えたり、ハグをしたりすることが増えてきた。
長男にとっても、安心できる場所や人ができてきた証のように思えた。

つづく

Profile
まるこ
ライター

京都市内で5歳、3歳の男子の子育て中。
福祉の仕事に従事し、福祉のことを発信するためラジオやイベントを通してライフデザインクリエイターとして活動。
また、京都の街でママもこどもが幸せに楽しく子育てできる場を作るMaManKYOTO運営メンバーでもある。

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