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【連載3】もしかしてうちの子、発達グレー?「〇できる」「×できない」ではなく、「△伸びしろ(可能性)」を見つけて伸ばそう!

発達の心配があるけれど、このままで大丈夫?

幼稚園や保育園で、落ち着きがなく、みんなと一緒に行動できない。
発達障害レベルではないけれども、発達グレーな子が増えています。
小学校の現場の先生の話では、クラスの半数以上が不安定で、授業にならず困っているそうです。

でも、みなさん、ご安心ください。
子どもの発達障害や発達グレーは、ほとんどが「発達の遅れ」です。
だから、その遅れを取り戻せば良いので大丈夫です。

脳科学的に基づいた合理的な子育て法を実践すれば、どんな子でも取り戻せます。
時間と労力のムダを省けるので、これまでに比べて、より楽チンの楽しい子育てが実現できます。

子育ての基本とは

基本中の基本。
それは、わが子を良く知ることです。

ですから、これまで以上に詳しく観察してください。

具体的には、社会面、言語面、知覚面、身体面などで、
わが子の「〇できる」だけでなく「△伸びしろ=もう少しで出来そうなこと」など、
お子さんの状態をデータ化し、グラフ化し、可視化することです。
これを定期的に行うことで、子どもの成長の変化がハッキリします。

重要なことは、「〇できる」「×できない」だけにこだわらないことです。
それでは、子どもを大きく伸ばして、遅れを取り戻すことはできません。
大事なのは「△伸びしろ=もう少しで出来そうなこと」に注目することです。

この後、その方法をご紹介しますね。

親が、子どもの前でしてはいけないこと

子どもの前で、口論しては絶対にいけません。
敏感な子にとって、両親の大声が過剰ストレスになるからです。

やるのはたった一つです。
それは、お互いを応援すること。

「ママ、よく頑張っているね」
「パパ、応援してくれてありがとう」
「パパも素敵よ」

子どもは安心すると、時間とエネルギーを学習に使い始め、脳力を大きく伸ばします。

子どもに与えるべき3つの「安」と与えては行けない4感覚

子育てに必要な3つの感覚を紹介します。
それは、安全・安心・安定の3安です。
つまり、「親の目が笑っている笑顔」です。

子どもの心が安定し脳内の血流が安定化すると、学習ホルモンの分泌も安定し促進されます。
学習が効率的に進み、脳力が大きく伸びて、取り戻しが始まります。

反対に、絶対に子どもに与えてはいけない4つの感覚があります。
それは、恐怖感・不安感・孤独感・挫折感です。

これらの感覚によって過剰ストレスを感じると、敏感な子どもは強い緊張状態に入り、精神的に不安定になります。
過剰ストレスは脳で炎症と鬱血を起こし、脳の機能障害を生じさせます。
発達障害や発達グレーは脳の機能障害なのです。
子育てに過剰ストレスは禁物ですよ。

詳しくは前回の記事をご覧ください。

【連載2】パニックが起きるメカニズムと、パニックを防ぐ子育て方法


 

「△伸びしろ=もう少しで出来そうなこと」を見つけて育む子育て法のご紹介

脳科学的に基づいた合理的な子育て法を実践すれば、どんな子でも取り戻せます。
時間と労力のムダを省けるので、これまでに比べて、より楽チンの楽しい子育てが実現できます。

オリジナルな発達検査表を使って、社会面・言語面・知覚面・身体面の4分野について、チェックします。
「発達検査表に始まって、発達検査表に終わる」と言っても過言ではありません。

ポイントは、お子さんの状態をデータ化し、グラフ化し、可視化することです。
これを定期的に行うことで、子どもの成長の変化がハッキリし、次のトライアル目標も明確になり、子育ての迷いが激減します。

1年前、スマホを使って、手軽にチェックできるようプログラム化しました。
今回、利用者の声を生かし、さらに使いやすくなるよう、工夫しリニューアルしました。

検査項目をチェックする際に重要なことは、「できる〇」「できない×」に注目しないことです。
それでは、子どもを大きく伸ばして、遅れを取り戻すことはできません。

大事なのは「もう少しでできそうな項目」
すなわち「伸びしろ△(可能性)」をシッカリ確認し、ムダなく取り組むことです。

エジソン・アインシュタイン子育て法では
△の比率をPQ(ポテンシャル・コーショント)と言って、最重要視しています。
4分野の△の中でも、親がやりやすい△からスタートしてみてくださいね。

WEB版の発達検査表を使用するには、IDとパスワードが必要です。
希望の方は受付相談センターにお申込みください。
☎029・255・1919。

<ご注意>
パパとママは、一緒にやってはいけません。
理由は、生まれも育ちも違うからです。必ずぶつかります。
子どもの前で口論は厳禁ですよ。

試してみよう!(WEB版の発達検査表を一部抜粋)

社会面

  • 欲しいものがあると近くの人に伝えることができる。
  • 赤ちゃんを見ると近づいて触りたがる。
  • 何かしたいことがあると、手を引っ張ったりして気を引く。

言語面

  • 大きな声で元気に泣く。
  • 人の言葉を真似しようとする。
  • 親しい人と電話で話すことができる。

知覚面

  • 鉛筆を持ちたがる。
  • シール貼りができる。
  • 紙を細かくちぎることができる。

身体面

  • 仰向けから横に転がる。
  • 短い距離なら、しっかり走ることができる。
  • ボールを足で蹴ることができる。

<書籍にも発達検査表を掲載しています>

Profile
鈴木 昭平

1950年茨城県北茨城市生まれ。76年3月横浜国立大学大学院経営学研究科修士課程修了。経営学修士。
常磐大学職員、常磐学園短期大学学内講師、桜美林短期大学、産能短大、日本航空高校、国土交通省・住宅産業研修財団などの講師を務める。
88年より幼児教育に携わり、92年より発達障害児の改善指導に取り組む。その改善指導方法を広めるために、2009年、一般社団法人エジソン・アインシュタインスクール協会を設立。
著書に『子どもの脳にいいこと』『発達障害は家庭で改善できる』『マイナス2 歳からの子育て』等多数。

Profile
運営者/編集者/ライター at 株式会社みのりの森

株式会社みのりの森 代表取締役
NPO法人Reframe 代表理事
凸凹じぶんなび とことこ 製作者/運営者/編集長/ライター
発達障がい専門誌きらり。 発行者/編集長/ライター
発達障害(ASD/ADHD)当事者
双極性障害当事者
発達障害の支援を中心に、会社を経営。
NPOでは不登校、発達障害、HSPなどの生きづらさを抱えた子どもと若者の居場所づくりをしている。

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