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【連載1】五月病 心と体の関係〜東洋医学で心身を整える〜

京都・出町柳の「ERP下鴨南治療院」で鍼灸師をしております菅原と申します。
私が鍼灸の道を志したきっかけは、私自身が会社勤めのストレスから心身のバランスを崩したことでした。
鍼灸を通じて、体が元気になれば心も自然と前向きになれること、
心が元気になればより良い生き方への一歩が踏み出せることを、
自身の体験もふまえお伝えしてゆきたいと想っています。

はじめに

新生活のスタートを切り、ゴールデンウィーク明けに現れやすいのが「五月病」です。
気分が落ち込む、疲れやすい、いつも通りにテキパキ家事がこなせない…など、症状は人によって様々です。

原因はストレスや疲労などと言われていますが、長引くと鬱病に進行する場合もあります。

今回は、東洋医学で考える心と体の相関関係について書いていこうと思います。

感情も、体の不調の原因になる

鍼灸をはじめとした東洋医学では、体と心は密接に関係しています。
そのため、
「体の不調は心の不調につながり、心の不調もまた体に不調をもたらす」
という捉え方をします。

東洋医学でいう「気」という概念は、人間の生命エネルギーのようなものですが、
これが正常に働くことにより、人は心身ともに健やかに過ごせると考えます。

「気」は、
日々の肉体的・精神的活動、疲労や加齢などで消耗することもあれば、滞ったり、暴走したりすることもあります。
「気をつかう」「気力がなくなる」などは日常でもよく聞く表現です。

心の動きである「感情」は、「気」と密接に関係しています。
人間の感情のうち
「怒・喜・思(思い悩む)・憂・悲・驚」の7つを「七情(しちじょう)」とよび、
それぞれの感情は「気」に影響を及ぼします。

例えば、「怒り」は「気」を上昇させます。
いわゆる「カッとして頭に気が昇る」といった状態です。

このように、心の動きは「気」の状態を変化させます。
「気」は動いているものなので多くは一時的な変化でまたもとに戻りますが、
その感情が持続することにより変調した「気」の状態も持続します。

また、過度な感情も「気」の状態に大きな変化を与え、正常な「気」の働きを損ねてしまいます。
「あまりの怒りに頭が痛くなる」「思い悩んで食欲がなくなる」といったように、
目に見えない心の動きは体の不調として表に現れてきます。

「気」を巡らせる・補う活動をしよう

五月病は、新生活が始まり、普段とは違うストレスで気が滞ったり、気を消耗したりしているところに起こりやすい不調です。
そんな時は、滞った「気」が流れるようにしてみましょう。

例えば、こういうことをしてみてはいかがでしょうか?

「気」を巡らせる活動

①運動をする
ウォーキング、ストレッチ、手をグーパーするなどの軽い運動でも良いです。

②趣味を楽しむ
これをしていると楽しいと思えること、没頭できることをして気分転換しましょう。

「気」を補う活動

①滋養のある食事をする
旬の食材を使った料理や、ミネラル豊富な和食がオススメです。

②しっかり休養を摂る
睡眠不足は様々な不調のもと、できれば0時までにお布団に入れると翌日の体調が変わります。

「気」の流れを整えてくれるものを利用する

気持ちが落ち込んでいたり怠かったりするときに、
運動や手間のかかる食事を用意することすら気が向かないときもありますよね。

そんなときにお勧めなのが
自分ではなかなか動けない状態にスイッチを入れてくれるものに頼ってみる
ということです。

それが、整体やアロマテラピー、鍼灸などでもあると思っています。

鍼灸を例にすると、
鍼とお灸を使って、気の流れを整え、心身のバランスのとれた状態へと導きます。

患者さんのほとんどは、
「肩が凝っている」「腰が痛い」「便秘がちだ」などの身体症状を訴えて来院されますが、
体の調子が良くなると、自然と皆さんお顔色が良くなって表情も晴れやかになって帰られます。

それは、体に症状を出している原因も、心に不調をきたしている原因も、重なっていることが多いからです。

そして不思議と、
運動が億劫だった主婦の方がストレッチをされるようになったり、
疲れてスーパーのお惣菜を買うことが多かったOLさんが自炊をする回数が増えたり、
日常生活に変化が起こってくることがあります。

体が元気になると、心も自然と前向きになるので、
活動的になったり、体に良いことをしてみたくなったりするのです。

ここまでくれば、良い循環が生まれていきます。

おうちでもできるセルフケア

①足の裏、ふくらはぎ、手のひら、うで、耳などをマッサージする

体中にツボがあります。
自分が気持ちいいと感じるところをマッサージしてみてください。

 

②深呼吸をする

深い呼吸をすると、自律神経が整いやすくなります。
また、全身に新鮮な酸素が行き渡りやすくなるため、体の疲れも取れやすくなります。

③好きな香りをみつける

柑橘系の香りは、気持ちを元気にして胃腸の調子も整えてくれます。

ラベンダーはリラックス
ゼラニウムは心身のバランスを整える
ペパーミントはリフレッシュ

など、精油によって様々な作用があります。

専用のディフューザー(芳香器)がなければ、
好きな香りの精油をティッシュなどに垂らすだけでも手軽に楽しめます。

④体を温める

おなか・腰・足・首・目などがオススメです。
(ホットタオル、足湯、湯船にしっかり浸かる…など)

「こんにゃくシップ」の作り方

1.こんにゃくをお湯で10分ほど茹でる
2.お湯から上げたこんにゃくを、タオルに包む
3.おなか・腰など、温めたいところに当てる

※注意※
・茹でたてのこんにゃくは熱いのでヤケドに注意してください。
・こんにゃくが冷めてきたら、タオルの枚数で調整します。
・使用後のこんにゃくは、水を張ったタッパーに入れて冷蔵庫で保存します。
・小さく萎むまで何度か使用できます。
・食用にはしないでください。

体が整うと、心も元気になやすい

私たちの心身は、常に様々な刺激にさらされ、日々移ろいゆくものです。
そんなちょっとした揺らぎを、大きな症状になる前に整えてゆくことにより、もっと楽に生きられるかもしれません。

「心身一如(しんじんいちにょ)」という言葉があります。
「心と体は一つであって、分けることのできないもの」という概念です。
体が整えば、心も整いやすくなる。

「疲れてもまた前を向いて歩きだせる」

私たち鍼灸師が、そんなお手伝いができればと思っています。

皆さんも、ちょっと調子が悪いとき、
一人では抜け出せない状態になってしまったとき、
鍼灸師などのセラピストに頼ってみてくださいね。

Profile
菅原 美幸
ライター 鍼灸師 at

学校法人森ノ宮医療学園
ERP下鴨南治療院 接骨・鍼灸
保有資格:鍼灸師、アロマセラピスト、健康美容食育士、ファスティングマイスター
中医学にもとづいた鍼灸施術、食養生などのアドバイスも行っています。

ERP下鴨南治療院 接骨・鍼灸
鍼灸部門では、お体の「鍼灸施術」、お顔の「美容鍼」、子どもさんの「小児鍼」、経絡を整える「アロマオイルトリートメント」を行っています。
また、接骨部門ではスポーツの怪我のケアやトレーニング指導も行っています。

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Profile
運営者/編集者/ライター at

株式会社みのりの森 代表取締役
NPO Reframe 代表理事
凸凹じぶんなび とことこ 製作者/運営者/編集長/ライター
発達障がい専門誌きらり。 発行者/編集長/ライター
発達障害(ASD/ADHD)当事者
双極性障害当事者
発達障害の支援を中心に、会社を経営。
NPOでは不登校、発達障害、HSPなどの生きづらさを抱えた子どもと若者の居場所づくりをしている。

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