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まるこそだて vol.11/12回

前回のあらすじ

幼稚園の年長の行事では、同じクラスの子どもたちや、先生との関わりの中で、成長していくのが少しずつ見えてきていた。
また、子どもの成長を信じよう、何もかも親が把握しないといけないと思うことを止めようと、私自身の気持ちも変わっていった気がする。
きっと大丈夫。

まるこそだて vol.10/12回

就学先の選択

長男が年長の間に、就学先についても色々調べたり、聞いたり、説明会に行ったりもした。
地元の小学校には、長男が年長になった夏頃には連絡をし、訪問させてもらったと思う。

地元の小学校に行くなら、
育成学級へ希望を出そうというのは、主人との話の中で決めていたので、
発達検査の結果や療育施設の支援計画を持参し、希望をお伝えしに行った。

すると、
育成学級(支援級)の参観日に見学に行くことを勧めていただき、初めて小学校の参観日に行くことになった。

参観日、
育成学級(支援級)の子どもたちが本当に楽しそうで、先生たちの熱い気持ちも伝わる授業だった。
気づいたら、みている私も楽しくて、笑っていた。

その参観日で、
クラスにいる長男がふっと見えた気がして、ここでお世話になりたいと思った。
そして、その後、正式に、小学校からも、育成学級(支援級)に通えることが決まったと、連絡をいただいた。
また、小学校が終わってから通える療育的な学童のような場所、放課後等デイサービスもいくつか見学をした。

でも、まだ小学校にも通っていない長男がどういう場所が適しているのか私自身わからず、
一旦、放課後等デイサービス探しは中断することにした。

「早く放課後等デイサービスは決めた方が良いよ!いいところは埋まるよ!」
と聞いていたので、少々焦っていたが、
急を要するのでなければ、無理はしなくてもいいかなと、私自身は感じた。

幼稚園、療育施設からの旅立ち

幼稚園卒園までも様々な行事があったが、
さほど大きなハプニングも、嫌がりもなく過ごせていた。

生活発表会では長男自身が、劇のお話が大好きになり、
毎日劇の配役の真似っこをしたりして、家族みんなで発表会を楽しみにできた。

本人はとても頑張っていたと思うし、
サポートしてくれる幼稚園、相談に乗ってくれた療育施設の先生たちが、長男の成長を喜び、時に一緒に考えてくれたからこそ、その時間をもらえたきがする。

だけど3月になり、
幼稚園には3年、療育施設には週に1度4年通った馴染み深い場所から、卒業しないといけない時がきてしまった。

幼稚園の卒園式。

長男はいつも通りのペースで式にも参加しているように見えたけど、
いつもより担任の先生やいろんな先生に甘え、いつもなら撮るのを嫌がる写真も全然嫌がらず、きっと卒園だと分かっていたんだと思う。

先生は、「いつでも味方です。これからもずっと応援しています」という言葉をくださり、
きっと試行錯誤することも、しんどいこともあったやろうに、
丁寧に長男を見守って、手を差し伸べて、卒園まで一緒に迎えてくださった気持ちは、感謝してもしきれなかった。

その先生の優しい気持ちは、
きっとこれからも、長男を応援してくれている!と思える存在であり続けると思う。

療育施設の先生も、「いつでも何かあれば相談にきてね」と送りだしてくださった。
療育施設に通いだした頃は、まだスタイ(よだれかけ)をしているくらいの幼さだった。

親にとっても心強かった二つの場所からの卒業は、本当に不安もある。
でも、いろんなことに悩み、動き、子どもにとって何をするのがいいんやろうと考えて動けたこれまでの時間は、かけがえのない時間だと思える。

そして、これからも、不安もあるけど、なんとかなる!
どこかで、そんな親の自信にもなっている。

生活の変化

今年の4月から、長男は小学校、次男は幼稚園の年少になり変わらず次男はバス通園をする日々が始まった。

驚いたのは、次男が、4月になり、
「バスに乗らない!」と大暴れする日が続いたこと。

長男の小学校のことばかりに気を取られていたが、
次男にとっても長男とバスに乗らないこと、クラスが変わることは大きな変化だったし、そこにケアを怠っていたことを反省した。

次男も新生活、すごくよく頑張っている。
長男も、次男がバスに乗るのを嫌がる姿を見て、しくしく泣いていた。

そういう長男の優しさに、次男も包まれていたのかもしれないし、
長男も次男とバスに乗ることが安心だったのだと思う。

長男の小学校までは徒歩20分。
毎朝一緒に登校、帰りの送り迎えも始まった。
親子でドキドキしながら通う小学校。
幼稚園では強制されなかったマスクも今は必須だし、ランリックもとても重そうだ。

でも毎朝、校門で出迎えてくれる担任の先生にはすぐ慣れて、
今では校門で、担任の先生を見つけると小走りで駆け寄っていく。

でもそこには、長男が早く小学校に慣れるようにという、
学校側の沢山の配慮の中で、また長男も私自身も助けられている。

毎朝の通学の同行に、
もうすでに、「疲れるわ〜」と思う私もいるけれど(笑)、でも毎朝通学中、長男はいう。

長男「お母さん、(長男)のこと大好きなの?」
私 「大好きに決まってるや〜ん」
長男「大好きに決まってるの?」
私 「そうやで。(長男)が、学校行って勉強してる時も、給食の時も、体育の時も、ずっと大好きやで」
長男「(長男)も、お母さんが大好き〜!」

恥ずかしくなるくらいラブラブな会話を、
何度も繰り返しながら通学する親子は、うちくらいなのではないかと思う(笑)

でも、長男には知っていて欲しい。
不安な時も、お母さんが目に見えなくても、
お母さんだけじゃなくて、長男が大好きでいつも味方してくれる、そんな人に沢山出会ってきたこと。
そのみんなが、長男を応援してくれていることを。

Profile
まるこ
ライター ラジオパーソナリティー

京都市内で5歳、3歳の男子の子育て中。
福祉の仕事に従事し、FMおとくに毎週火曜日13:30〜【まるこのライク】でパーソナリティーを務めている。
また、京都の街でママもこどもが幸せに楽しく子育てできる場を作るMaManKYOTO運営メンバーでもある。

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