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【連載6】兄弟姉妹の仲を改善する子育て法

兄や姉が弟や妹にイラつくのは当たり前

最初に生まれた子が両親から大切に育てられ、
心の準備ができない前に下の子が生まれた場合。

目線を受ける順番が下がり
「両親の態度が変わったな」と感じた瞬間に、
ビックリして精神的に不安定になります。

不満を感じて嫉妬や憎しみを覚えてイラつき、下の子を排除しようと攻撃します。
そして、「赤ちゃんに戻れば又一番に愛される」と思い、本能的に赤ちゃん返りをします。

弟や妹が兄や姉にイラつくのも当たり前

下の子は、上の子が発するストレス波に本能的に脅威を感じ、
精神的に不安定になり、育てにくくなります。

一刻も早く打開策を実施しないと、
兄弟姉妹の関係は一生ギクシャクします。

子どもは未熟なので、成熟した大人である親がやるしかありません。
つまり、この問題は親の問題です。
でも、上手に実践するためには、親に知識とスキルと経験が必要です。
脳科学的子育て法を学びましょう。

親だって大変

子どもが二人になって手間が二倍になる親だって大変です。
仕事を持っている場合はなおさらです。
ストレスが増大し、笑顔が出なくなります。

精神的余裕がなくなると負のスパイラルに入り、子育てが苦痛になります。
早く対処しないと、子育ての負担は増大するばかり。
子どもの人格形成上も取り返しがつきません。
大きくなってトラブルを起こす確率も高まります。

本当は事前対策が大事

妊娠したら、子どもにママのお腹を一緒に触らせながら、
「あなたもここから生まれてきたのよ」と教えます。

そして、「早く生まれてきておいで」「仲良くしようね」と一緒に言ってもらうのです。
言えたら「いい子ね」と褒めるのです。

目が笑っている笑顔で、子どもと楽しく繰り返すと、
その楽しい記憶は定着し、下の子を迎える心構えできます。

ある日、突然にママが赤ちゃんを抱いて帰宅しても、強いショックは受けません。
場合によっては「赤ちゃんのお世話をする」といって、ママに代わってミルクを飲ませてくれたりします。

インプリンティング/刷り込み/刻印

生物は、初めて体験したことを脳に強く刷り込みます。
強く刻印された情報に一生影響を受けます。

例えば、「みにくいアヒルの子」の童話のように、
生まれて最初に目にしたアヒルの親鳥を自分の親鳥と誤認してついて行ってしまい迷子になるのです。

人間の赤ちゃんの場合でも、同様な現象の影響があると考えられます。
ですから、人生のスタート時に優しくお世話になった兄や姉を、
リーダーと認識して本能的に頼ってしまうのです。

そうすると、上下関係は無意識に形成されますので、兄弟姉妹の間の争いは生じません。
理屈抜きに弟妹が兄姉を慕うからです。
この感覚は一生続きます。

不思議ですが本当です。
是非トライしてみてくださいね。

事後対策/小さいパパ&ママに育てる

兄弟姉妹の場合、上の子を小さな大人に育てます。

①誰もいない所で
②10秒間強く抱きしめ
③三つの言葉「大好きよ。ありがとう。頼りにしてるわよ」をやさしく囁きます。

すると、お兄ちゃん小さなパパの意識に、お姉ちゃんは小さなママの意識になって、精神的に成長して親を支えます。
兄弟姉妹関係も大きく改善し、一気に子育てが楽になります。

もう一人の男の子も忘れずに

残念ながら、父親は何歳になっても子どもです。
母親のように妊娠も出産も体験しないからです。
中々まともな父親になれません。

だから、子育てがはじまると、瞬間に子どもがもう一人増えて、
余計に手がかかって大変になるのです。

ですからもう一人いるその大きな男の子?にもこのメソッドを実践しましょう。

同じように、
①誰もいない所で
②10秒間強く抱きしめ
③三つの言葉「大好きよ。ありがとう。頼りにしてるわよ」をやさしく囁きましょう。

父親の意識レベルが上がります。

「この人と一緒になって良かった」と思えて、
夫婦仲も改善し、家庭の雰囲気が変わり、
一気に子育てが楽しく嬉しくなりますよ。

やってみてくださいね。

Profile
鈴木 昭平

1950年茨城県北茨城市生まれ。76年3月横浜国立大学大学院経営学研究科修士課程修了。経営学修士。
常磐大学職員、常磐学園短期大学学内講師、桜美林短期大学、産能短大、日本航空高校、国土交通省・住宅産業研修財団などの講師を務める。
88年より幼児教育に携わり、92年より発達障害児の改善指導に取り組む。その改善指導方法を広めるために、2009年、一般社団法人エジソン・アインシュタインスクール協会を設立。
著書に『子どもの脳にいいこと』『発達障害は家庭で改善できる』『マイナス2 歳からの子育て』等多数。

Profile
運営者/編集者/ライター at 株式会社みのりの森

株式会社みのりの森 代表取締役
NPO法人Reframe 代表理事
凸凹じぶんなび とことこ 製作者/運営者/編集長/ライター
発達障がい専門誌きらり。 発行者/編集長/ライター
発達障害(ASD/ADHD)当事者
双極性障害当事者
発達障害の支援を中心に、会社を経営。
NPOでは不登校、発達障害、HSPなどの生きづらさを抱えた子どもと若者の居場所づくりをしている。

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