【新連載!】脳科学で「エジソン・アインシュタイン子育て法」を科学する 01
一般社団法人エジソン・アインシュタインスクール協会 代表の鈴木昭平さんの連載がはじまります。
発達障害のお子さんの子育てをしているお父さん、お母さんの支援をし、
子育ての考え方や食事、運動などの改善をすることで特性の改善を促す活動をされています。
コラムを連載いただけることになりましたので、これから毎月お届けしていきたいと思います。
はじまり
脳科学でエジソン・アインシュタイン子育て法を科学するお話。
今回は、「発達障害の子どもに向き合う基本」からスタートです。
人間は誰でも知的発達のスペクトラム症候群
神様以外は全員、たとえ高等教育を受けていようとなかろうと、
どんなに成績が優秀だろうとなかろうと、
厳密な意味において知的な発達障害を持っています。
全ての人に知的な発達のグラデーションが生じます。
たとえ由緒正しく生まれようとなかろうと全員が、
知的発達のスペクトラム症候群なのです。
極言すると、誰でもが発達障害を持って生きているのです。
問題は、本当の自分の使命を果たし、幸せに生きること
母の胎内で生を受けたときから、誰でも自分の使命を持って生まれてきます。
問題は、自分の使命になかなか気づけないことです。
真の成功とは、自分の使命に早く気づき、
その使命をより良く果たすことです。
自分の使命を知り、より良く果たすことによって、
真に充実して生きることができます。
そのために、大切な命と身体が与えられています。
子育てには脳科学的アプローチが不可欠
人間は哺乳類に属する動物です。
残念ながら、神様ではありません。
チンパンジーやオランウータンやゴリラなどと一緒に霊長目に分類されています。
なぜ、霊長目に分類されているのかといえば、脳が大きく発達しているからです。
人間は全ての生物のなかで、一番に脳が発達している動物なのです。
その結果、どんな生物よりも、より広く、より深く考えることができるのです。
しかも、考えれば考えるほど、脳は発達するのです。
発達した脳によって、より良く使命を果たし、より良く人生を生き抜くことが可能になります。
だから、乳幼児期の家庭教育すなわち子育てには脳科学的プローチが不可欠なのです。
3つの基本使命
人間には、基本使命が3つあります。
- 親としての使命。それは、わが子を自立させること。
- 大人としての使命。それは、子どもの未来をつくること。
- 人類としての使命。それは、地球を守ること。
これら3つの使命を果たさなければ、人間は早晩、地球上から消滅します。
自立のための3条件
それは、①基礎能力、②ガマン、③自信の3つです。
①基礎能力:6歳までの基礎能力の90%以上を達成すること。
これができていない人は、一人の人間として絶対に自立できません。
②ガマン:脳内にガマンする神経回路をしっかり形成すること。
ガマンができなければ、2人以上から成る社会は維持できません。
③自信:自信がなければ困難にチャレンジできません。
大きな社会変化や自然変化に対応できず、困難を克服して生きることができません。
慈母厳父
子どもは未熟なので、自立するまでは親が子どもを守らなければなりません。
つまり、保護者が必要なのです。それが親の仕事です。
とくに、子どもは胎児期から母親に依存しているので、
自立のベースができるまでは母性で育てることが必要です。
父親の役割は、黒子になり、母と子に衣食住を与え、外敵から守ることです。
子どもに自立のベースが形成されたら、今度は父親が前面に出ます。
社会的にデビューするための能力やルールを教え込むのです。
それが、父性の大切な役割です。
そうすると当然、子どもにはストレスが生じますので、
そのときはお母さんが黒子になり、母性で子どもの心を支えることが大切です。