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笑顔になりたい大人へ子どもからのお願い:絵本「ぼく、わたしのトリセツ」のご紹介

「子どもに怒っても、いうことをきいてくれない」

そんな経験はありませんか?
小学校で先生をしている松下隼司さんは、いつも子どもを怒っていました。
家でも学校でも怒ってばかり。
そうすると、どんどんどんどん、子どもが離れていきました。

「大人の常識」は「子どもにとっての常識」ではありません。
「大人は正義だ!絶対正しい!」…そんなことないですよね?

大人もまちがえる。
子どももまちがえる。
時には、子どもの方が正しいこともあります。

これから紹介する絵本「ぼく、わたしのトリセツ」は、
松下さんが子どもから学んだ「子どもたちのメッセージ」です。

笑顔になれる「子どものからのお願い」本

私(松下隼司)は、2児の父親で、小学校の教師(17年目)です。
家でも職場でも、子どもとほとんど一緒にいます。

私は、すごく怒りっぽい性格です。
「すぐ怒る」「強く怒る」「ネチネチ怒る」「以前のことを思い出してまた怒る」
家でも職場でも、子どもを怒ってばかりでした。
(今はだいぶマシになりました。)

怒ることで、子どもにとってプラスの効果、子どもの成長につながっていたらいいのですが、
正直、私はそうではありませんでした。
ただ威圧しているだけでした。
自己満足でした。

怒れば怒るほど、あとで後悔しました。
子どもの心が自分から離れていくのを感じていました。

「このままやったら、アカン」と思い、
本屋さんで、子どものトリセツ本を読み漁りました。
時間とお金をかけて、アンガーマネジメントの資格(ファシリテーターとキッズインストラクター)をとりました。
脳科学、行動科学、心理学の勉強もしました。

でも、実際に子どもを目の前にすると、
本や講義で学んだ正論や常識が通用しませんでした。

今、考えると、本や講義で学んだことに子どもを当てはめようとしたから、うまくいかなかったのだと思います。

子どもは1人1人違います(大人もです)。
さらに、1人の人間でも、時間や場所によって気持ちや違います。
調子が良いときと、悪いときがあります。
年齢などの発達段階も違います。

わたしは「自分目線」だけしか、子どもを見ようとしていなかったと気づきました。
相手意識が足りていませんでした。

子どものトリセツ本(子どもへの接し方の本)はたくさんありますが、
多くは対応する側(主に大人)目線です。

だから、子ども目線のトリセツ本をつくりたいと思いました。

子どもは何を求めているのかと言うと、「楽しさ」だと思います。
楽しさを求めて、イタズラ・やんちゃなことを色々します。
イタズラや、やんちゃなことを子どもがしたときに
「怒らずに、ぼくにはこうやって♪」
「私には、こうして~♪」
と、「子どもから大人へのトリセツ(要望書)」を満面の笑顔を渡したら、面白いな~と思いました。

「子どもからのトリセツ」を受け取る大人も笑顔になる本をつくりたいと思いました。
そしたら、文字だけの本より、絵本の方が面白いなと思いました。
絵本だったら理屈っぽくならずにいいし、子どもも大人も気軽に楽しめるのもいいな~と。

この絵本をきっかけに、子どもと過ごす時間がさらに楽しく感じてもらえたらうれしいです。

<ご注文はこちらから>

<Amazonから引用>
体罰、発達障害などの問題を背景に、子どもと学校の先生との楽しいやりとりが描かれています。
①すぐ拗ねる子
②拗ねたら長い子
③喧嘩っ早い子
④自分勝手な子
⑤素直に謝れない子
⑥仲直りが苦手な子
⑦手遊びが多い子
⑧下品なことを言う子
⑨反抗的な子
⑩友達にちょっかいをたくさんかける子

「怒り」を「笑い」に変えるエピソードやアイデアが、子ども目線で描かれています。

自分が悪いことをしたのに素直に「ごめんなさい」を言えない子が登場します。
「ちゃんと謝りなさい!」と怒鳴ってしまうと、子どもは心を閉ざしてしまいます。
怒鳴る方も、余計にイライラが大きくなっていきます。
でも、「ごめんなさ」まで言ってあげて、最後の「い」だけを言うように促すと、子どもは笑顔で「い」と言います。
次は、「ごめんな」まで言ってあげると、「さい」と続きを言うようになります。
次は、「ごめん」まで言ってあげると、「なさい」と続きを言うようになります。
だんだん、「ごめんなさい」を言えるようになっていきます。

怒ってばかりいた大人、怒られてばかりいた子ども、どちらも笑顔になる本です。
怒ってばかりいた相手を、可愛らしく思える本です。
学校現場だけでなく、保育や育児、人材育成に関わる方にも、是非、手にとっていただきたい絵本です。

Profile
運営者/編集者/ライター at 株式会社みのりの森

株式会社みのりの森 代表取締役
NPO法人Reframe 代表理事
凸凹じぶんなび とことこ 製作者/運営者/編集長/ライター
発達障がい専門誌きらり。 発行者/編集長/ライター
発達障害(ASD/ADHD)当事者
双極性障害当事者
発達障害の支援を中心に、会社を経営。
NPOでは不登校、発達障害、HSPなどの生きづらさを抱えた子どもと若者の居場所づくりをしている。

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