
【連載9】毎日の眠りは重要!子どもの成長発達を左右する睡眠の質!
人間は酸素が無いと生きていけない
私たちは、生きるためには酸素が必要です。
空気中には21%の酸素が含まれていると学びました。
しかし現実には、二酸化炭素などの排出量が増えて地球温暖化が進んでおり、
それに伴って酸素の量は減っています。
都会の一部では、20%以下になっているのではないかと思われます。
都会の人々が、イライラしやすいのは酸欠が原因なのかも知れません。
もしかしたら田舎では、森林が多く、
植物が行う光合成によって排出される酸素の量が多いため、セカセカしない人が多いのかもしれません。
(あくまで個人的な感想です)
酸素を体内に取り込む「二大呼吸法」
大気中の酸素を吸収するのは、肺の役目です。
呼吸によって、新鮮な空気Aを吸い込み、古い空気Bを吐き出します。
つまり、
「Aの酸素量-Bの酸素量=吸収された酸素量C」
となります。
呼吸法には、ストレスを感じた時にする「胸式呼吸」とリラックスした時にする「腹式呼吸」があります。
Cを最大化する呼吸法は後者の「腹式呼吸」です。
それは、笑った時や、横になったりした時にする呼吸法です。
赤ちゃん呼吸もその一つです。
脳は酸素をがぶ飲みする
体重60㎏の大人の場合、脳は1400~1500gです。
体重比で2.5%程度ですが、消費される酸素の量は30%を超えています。
つまり、比率的には12倍以上です。
脳では、それだけ大量の酸素を燃焼しているのです。
必要な酸素を安定供給しなければ、脳の機能停止のリスクが発生します。
ですから、血行も重要です。
寝る子は育つ
新生児の体重は平均で3㎏です。
新生児の脳の重さは300~400gです。
体重に占める割合は10%以上です。
ですから、新生児の脳で消費される酸素の量は比率的には大人の4倍ですから、
大半の酸素は脳で消費されていると思われます。
赤ちゃんが良く寝るのは、
成長に必要な酸素を十分に吸収するためだったのです。
子どもの脳は大人以上に酸素が必要
3歳児の体重は約15㎏前後です。
脳は1100~1200gです。
体重に占める脳の割合は大人以上です。
ですから、そこで消費される酸素の量は、40~50%です。
五感が過敏なために不安定な行動をとる子どもたちの場合は、60%以上と考えられます。
成長期の乳幼児には、大人の2倍以上の比率で酸素が必要なのです。
「睡眠の質」で決まる⁉子どものスタートアップ
睡眠は、思っている以上に子どもの成長発達に影響します。
子どもに過度のストレスを与えてはいけません。
【子どもに与えなくてはいけない3つの感覚】は
①安全、②安心、③安定。
すなわち目が笑っている笑顔です。
そのためには3秒間コチョコチョ体操を実践すれば良いのです。
【子どもに絶対に与えてはいけない4つの感覚】は、
➀恐怖感、②不安感、③孤独感、そして➃挫折感。
怒ってはいけません。
怒るという行為は、一種の感情処理です。
それを子どもにするのですから、百害あって一利なしです。
子どもの基礎ができたら、「叱る4つの原則」で育てます。
「欠伸=酸欠」です。
疲れると誰でも欠伸がでます。
一種の生理的現象です。
それは
「脳を使い過ぎて酸欠になったので、欠伸=深呼吸をして酸素を増やさなきゃ」
というシグナルです。
授業中に欠伸をして見つかると、「欠伸をするな」と怒る先生がいますが、
あれは「窒息して死んでしまえ」とほぼ同義です。
原因は「先生の授業がつまらなくて過剰ストレスになっている」からです。
学校の先生たちは脳科学を知らな過ぎます。
困ったものです。
眠れない子には、手足を温めて「背骨さすり」!
眠れない子は、頭寒足熱ではなく頭熱足寒になっています。
脳が興奮して鬱血しているので、頭が熱いのです。
その分、手足には血液がまわらないので冷たく感じます。
まず、手足を揉みましょう。
そしてオススメは「背骨さすり」です。
簡単で即効性があります。
子どもの背中を下から上へ、5~10分ほど背骨に沿って優しくマサージするだけです。
脊髄が温まり、神経が緩和し、大脳の緊張も軽くなります。
大脳の緊張が軽減すると、脳のうっ血が緩和され、炎症が軽減し、興奮状態が鎮まります。
子どもの機嫌が良くなり、ぐずりも減ります。
興奮による目覚めが減り、睡眠は中断されず深くなるので
ぜひ、眠れないお子さんには試してみてください。