【連載10回】トイレトレーニングは、子育ての一里塚!
1.一里塚(いちりづか)をご存知ですか?
昔、街道を旅行する人の目印として
「一里塚」が置かれていました。
子育ては、まさに“旅”のようなもの。
トイレトレーニングは、
子育てという旅の「一里塚」です。
目印であり、通過点です。
一歩一歩、マイペースで進んでいきましょう!
お子さんがトイレでおしっこができない、
ウンチができない、
オムツが外れなくても大丈夫。
安心してください。
五感が鋭くて成長発達に遅れがあり、
自信と我慢の少ない子に多発するものです。
スモールステップを踏んでいけば改善していけます。
2.体外感覚と体内感覚
発達に遅れがある子は、
“右脳優先”で行動するために五感を多用しています。
その分、感覚が鋭いのです。
その敏感な子どもが
体外からの刺激に過剰に反応すると、
脳のエネルギーの大半を「体外感覚」に消費してしまいます。
オムツが中々外れないのは、
脳内エネルギーの一部を「体内感覚」に使えないので
排便や排尿に気付けないからなのです。
左脳が発達するにつれ、
右脳の働きがセーブされるようになります。
その分、「体外感覚」に脳内エネルギーをムダに使うことが減少します。
脳内エネルギーを「体内感覚」に使えるようになると、
排便や排尿などに気付くことが可能になります。
お風呂でも睡眠時でも
トイレトレーニングができます。
連載4で説明していますので参考にしてください
3 体内感覚のトレーニングには「ボディタッチ」
発達障害と言われる子どもは、感覚が健常児よりも敏感なため、過剰に体外感覚が発達しています。
外部からの刺激に対し、過剰に反応し、脳のエネルギーを浪費します。
脳のエネルギーが枯渇すれば、体内感覚は使えなくなり、
オシッコやウンチの体内感覚が分からないために、失禁します。
オムツが外せないと、小学校の普通級への進学は難しくなります。
体内感覚を有効に機能させるには、十分な脳のエネルギーが必要です。
その上で、子どもの脳のレベルに合った取り組みをします。
それを支えるのは、脳の栄養学と深い睡眠です。
エジソンアインシュタインスクール協会では、
鈴木昭平考案の「鈴木式発達検査表」を使用して
家庭でもできる発達検査を活用しています。
△を見つけて〇になるように取り組みましょう。
発達検査表の4分野の項目が、実年齢のレベルまで〇になれば、問題は消えます。
体内感覚だけを取り上げて、ピンポイントで鍛えるには、
スキンシップの一種のボディータッチがお勧めです。
まず、親が自分に3秒間のコチョコチョ体操をやって、
目が笑っている笑顔をつくります。
次に、子供にもコチョコチョしてください。
緊張が解けて、親子のコミュニケーション効果が良くなります。
次に、ボディータッチです。
具体的には、「親指」「肘」「踵」「お尻」「背中」など、
身体の各部分をピンポイントでタッチしながら、
「おやゆび」「ひじ」「かかと」「おしり」「せなか」などと、詳細に音声化してください。
これを毎日やることで、徐々に皮膚感覚が発達し、やがて体内感覚も発達します。
3.トイレの大きさも問題
子どもが排便や排尿に気付き、
それを知らせてくれるようになれば、
親はタイムリーに子どもをトイレに連れていけます。
この段階では、タイミングの問題になります。
ただ、気付いて欲しいことがあります。
家庭用トイレは、
子どもには大き過ぎて高過ぎます。
園にあるような子ども用トイレだったら、
ハードルが低くなって
トイレトレーニングが成功しやすくなります。
自宅に子ども用のトイレは
なかなか置けるものではありません。
「足台」を用意するなど“補助具”を活用しましょう!
一番のお勧めは、子どもが座りやすい「オマル」です。
それをトイレに近づけ、
最終的にトイレ内に移動していきましょう。
それでOKです。
4.最後は3秒間のコチョコチョ体操
少しでも出来たら、
3秒間のコチョコチョ体操で「目が笑っている笑顔」をつくり、
気絶するほどホメましょう。
ホメられると、嬉しくなってヤル気が出ます。
ヤル気になって繰り返すので早くマスターします。
出来ることが増えると自信が付き、勇気も増えます。
我慢がしやすくなり、徐々に落ち着きも出ます。
落ち着くと、聴く力も育つので指示が通るようになります。